胡椒は「スパイスの王様」といわれ、古く中世ヨーロッパの時代からコショウがもつ防腐作用や殺菌作用が大変貴重であるとされ金や銀と交換されていました。
また、昔から香辛料以外の目的として薬としても利用されていました。
胡椒には多くの栄養分が含まれており、体に様々な効果・効能が期待できるスパイスです。
🔸主成分
ピペリン
胡椒の辛み成分であり体の代謝を促進したり、胃腸の調子を整えたりと様々な効能を持っています。
カンポットペッパーはピぺリンを他の20%以上多く含んでいます。
カリウム
胡椒にはカリウム含まれており水分やナトリウムは、カリウムの利尿作用により体外に排出されます。
また体内の余計なナトリウムと結びつき、塩分排出を促進してくれます。
鉄分
胡椒には鉄分が含まれており、特に貧血予防に効果が期待できます。
🔸効能
血行促進
ピペリンには血管を拡張させ、血行促進する作用があるといわれており、冷え症の改善に効果的です。
さらに血行がよくなることで筋肉のこりや筋肉痛の緩和にも役立つといわれています。
消化不良の改善・食欲増進
ピペリンには脾臓の消化酵素を刺激する力があり、また上記の血行促進作用により消化器官の働きを向上させる効能もある為、胃腸の不調の改善や食欲増進につながります。
ダイエット効果
胡椒の血管を広げて血流を良くする効能から、血液の循環を良くし体温を上昇させるので、発汗作用が働き、エネルギー代謝もよくなるので脂肪が燃えやすくなります。
ピペリンには交感神経を刺激する効果があり、アドレナリンが分泌され脂肪分解酵素が活発に。
エイジングケア効果
肌の老化の原因は酸化だといわれていますが、胡椒に含まれるピペリン、ポリフェノールにはこれを防ぐ「抗酸化作用」が期待できます。
さらに肌のハリを保つコラーゲンを体内で産生する際に必要な鉄分も含まれており、エイジングケアに効果的な3つの成分を同時に摂取できます。
利尿作用 (高血圧の食事に)
胡椒にはカリウム含まれており、水分やナトリウムは尿と一緒に体外へ排出されるため利尿作用があります。
また減塩の食事は物足りないものですが、そこに胡椒を加えることで味のアクセントになり、味が良くなる上に余計な塩分を排出するため、さらに効果的です。
リラックス効果
胡椒に含まれる香り成分のひとつ「βカリオフィレン」には、神経をリラックスさせ怒りや不安を和らげる作用があります。
またピペリンには、落ち込んだ気分を持ち上げてくれるホルモン(セロトニン、エンドルフィン)を増やす効果があるといわれています。